2022/10/11 20:53

今回は「紫玉ねぎのアチャール」のレシピをご紹介します。


例えば日本の食卓などでカレーが出る時、どうしても一緒に欲しくなってしまうもの、ありますよね。
そうです、福神漬けやらっきょうなんかの「お漬けもの」です。
カレーに添えられて、彩りや味の変化を楽しませてくれる、名脇役のような存在。


実はインドにおいても、カレーのそばに「お漬けもの」が求められる、その感覚は同じようです。

彼の地の食卓においても、カレーに少しのお漬けものが添えられていることがよくあります。
それはさまざまな名前で呼ばれていますが、インド全体でだいたい通用するものとして「アチャール」という呼び方があります。
そんなインド風のお漬けものである「アチャール」の作り方を紹介してゆきます


【こちらにピッタリ】





今回、アチャールの具材にはシンプルに紫玉ねぎを使ってゆきます。
玉ねぎのみが具材の漬物、というのは日本ではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、
らっきょうの存在を思い浮かべると ああなるほど と、しっくり来そうです。

そんな感じで、カレーと相性抜群な甘酸っぱい味をイメージしながら作ってゆきましょう。
火も使わない、お手軽メニューです。


【材料】
 紫玉ねぎ 1個(200g)
 塩 小さじ1/2
 レモン汁 大さじ1
 酢 大さじ1
 砂糖 大さじ1/2
 カイエンペッパー 小さじ1/4




【下準備…というより作り方】

①紫玉ねぎは5mm幅の薄切りにします。



②ボウルの中で塩と合わせて、10分おきます。
この工程で玉ねぎから水分が出て来ます(水分と一緒に、玉ねぎの辛味成分も滲み出させることで、食べやすさにつながって来ます)



③10分経ったら、手でぎゅーっと絞りましょう。玉ねぎが脱水されて、しんなりした状態になります。
(このとき出てきた水はしょっぱくて辛いだけなので、しっかりと切ったほうがいいです)

④レモン汁、酢、砂糖、カイエンペッパーを混ぜ込みます。
※辛いのが苦手な方はカイエンペッパーは入れなくてもOKです


⑤30分ほどすると、全体が馴染んで綺麗な紫色になります。これで完成!


時間をおいたほうが、玉ねぎの生っぽさや辛みが消えるので、おすすめです!


冷蔵庫で数日保存可能なので、これもわしわしとたくさん作るが吉です。
翌日以降はさらに紫玉ねぎの色が抜けて、見栄えもより美しくなります。



とってもシンプルな作り方です。
ポイントは、塩をまぶして待ったあとに、しっかりと絞って一度水気を切ること。
生の玉ねぎが持つイヤな辛み成分は、揮発性かつ水溶性なので、
絞ることによって玉ねぎ自身の中から脱出させてあげるようなイメージで行きたいもの
あとは少し待てば、自然と食べやすい味に落ち着いてくれますよ。



紫玉ねぎがない場合、普通の玉ねぎを代用しても同じように作れますが、やはりこの綺麗な紫が映えますので、おすすめです。

この紫玉ねぎですが、英語圏では「Red Onion」と呼ばれています。
「パープル」だよなあ とも思いますが、日本でも木々のみどり色を指して「あおあお」などと云う例がありますので、
そんなことを思いつつ、ぐっと飲み込むこととします。


むらさきが美しい、インドのお漬けもの「紫玉ねぎのアチャール」、ぜひ一度、おためしを。